プロポーズの際の贈り物としては、婚約指輪があります。
今でこそ、当たり前のように婚約指輪を贈るようになっていますが、わざわざプロポーズの際に指輪が必要なの?と考える方もいらっしゃるかもしれません。
また、体質や仕事上の理由などで指輪がつけられないために、指輪は必要ないと考えている方もいらっしゃることでしょう。
そこで、本記事では「指輪なしのプロポーズ」ってどうなの!?という内容でお話をしていきます。
今でこそ、プロポーズの際には指輪が定番になっていますが、プロポーズの際に指輪は必ず必要なものではありません。
1.「プロポーズの際に指輪を渡す」の発祥
プロポーズや婚約の際に指輪を贈る風習は古代ローマが発祥と言われています。古代ローマではもともと、約束を果たすという誓いに金の指輪がはめられる風習がありましたが、これが発展し、結婚を誓い合った男女が愛の証として指輪をはめるようになったといいます。
2.日本ではもともと婚約指輪の風習は無かった
古代ローマの風習が時を経て日本へと伝わってきたのが、明治時代以降。これまで、日本ではプロポーズの際に婚約指輪を贈る習慣はありませんでしたが、西洋文化の伝来と商業プロモーションの影響を受け、今では定番となっています。
プロポーズと指輪の歴史を振り返ってみますと、プロポーズの際に指輪を贈るというのは必ずしも必要なことではないことがわかりますね。
1.指輪なしのプロポーズは受け入れられにくい
ただ、すでに「プロポーズ=婚約指輪」が定番化してしまっている現代では、プロポーズに指輪が無いことを受け入れられないと感じる方が多いことは否定できません。
指輪がないことに宗教上、結婚の手続き上は全く問題はないものの、世の中の女性は婚約指輪が欲しいと考えている方が大半であるということは心得ておきましょう。
2.相手が指輪なしを望んでいるかどうか
プロポーズの際に指輪を贈らないという選択をするのであれば、それは相手が望んでいることなのかを確認しましょう。
仕事の関係で指輪がつけられない、金属アレルギーで指輪がつけられないなどの理由で、指輪を必要としない方もいらっしゃいます。また、そもそも婚約指輪に必要性を感じない、そんな高い買い物をするなら、もっと他に使ってほしいと考える方もいることでしょう。
相手も自分と同じように指輪なしを望んでいるのであれば、指輪なしにしてもいいのではないでしょうか。
様々な事情によりプロポーズに指輪を贈ることができない、指輪以外のものを贈りたいという方は、次のような贈り物もおすすめです。
1.江戸時代に流行った粋な贈り物「櫛」
日本の江戸時代では、かつて婚約の際に男性が女性に櫛を贈る風習があったそうです。櫛は「く(苦)」「死(し)」となぞらえ、「苦しいときや、死ぬ時でさえずっと一緒にいよう」と生涯を添い遂げる意思や誓いを表現したそうです。
江戸時代らしい粋な贈り物ですよね。日本風の婚約の贈り物というのも、素敵ではないでしょうか。
2.常に身につけられるもの
日本人の婚約の贈り物としては櫛以外にも、髪飾りやアクセサリーなど「常に自分の近くに身に付けられるもの」が流行しました。
これは「いつも傍であなたを守る」という思いを込められて贈られたそうです。
苦しい時も嬉しい時も、何があっても生涯を共に生きていこうという思いを乗せて贈るという、これまた日本らしい慎ましさが感じられ、とても素敵です。
櫛やかんざしは現代ではあまり使いませんが、現代ではアクセサリーやお仕事用のペン、キーチェーンなど、身に着けるものや、いつも持ち歩くアイテムから選ばれるといいかと思います。
もともと日本にはプロポーズに指輪を贈る風習はなく、宗教や契約的な意味を持っているものでもないため、必ずしも必要なものではありません。
しかし、プロポーズ=婚約指輪が定番になっている今、婚約指輪をもらいたいと考える方の方が大半となっています。
もし、指輪なしのプロポーズをするのであれば、相手が指輪無しを望んでいることを確認してからお話を進めるようにしましょう。
指輪をなしとする場合は、真心の伝わる、婚約の証となる贈り物をするといいでしょう。