女性にとってプロポーズは「女の夢」「一生の思い出」と表現されることもありますが、男性にとってのプロポーズとはどういうものなのでしょうか?
これからプロポーズを検討されている男性の中には「そもそもなぜ男性からプロポーズする必要があるのか?」「プロポーズの意味とは?」と漠然とプロポーズについて考えられることもあるかもしれません。
そこで本記事では、男性にとってのプロポーズとはどういうものなのか、プロポーズの歴史や役割を参考にしつつ考えてみたいと思います。
1.昔の日本は和歌や手紙で求婚
プロポーズという言葉は近代になってから根付いたものですが、日本では遥か昔より求婚という形でプロポーズが行われていました。
しかし当時は直接言葉を交わして求婚するということはなく、和歌などに自分の思いをしたためることによって求婚をしていたようです。当時の男性にとってのプロポーズは、愛情表現のようなものだったのかもしれません。
2.現代のようなプロポーズ文化が根付いたのは明治以降
実際に男性が女性に求婚するプロポーズが定着したのは明治以降と言われています。今のプロポーズは西洋文化の影響を強く受けていますが、日本独自の価値観も強く持ち合わせているのも特徴です。
1.本来のプロポーズは誓いのようなもの
西洋から伝わったプロポーズは、男性が女性に永遠の愛を誓うというスタイルですが、これはキリスト教の文化を強く受けています。
実は、古代から近代に至るまでの日本は意外にも恋愛や結婚観に対しては寛容なものでした。その証拠に昔の日本は一夫多妻制であり、つい最近まで愛人や妾といった存在も社会的に容認されていましたよね。
戦後になってようやく西洋式の「一生の愛を誓う」というようなプロポーズが浸透してきました。
2.しかしその反面「けじめ」と表現されることも
ただ、日本人の男性にとってはプロポーズとは「けじめ」として表現されることもあります。
けじめとは断固たる行動によって過去と現在に明確な線を引く、枠をつけるなどといった意味合いがある、日本独自の考え方であり、内と外、境界を分けるという神道を背景にした文化の影響を受けていると考えられます。
そういった民族的価値観もプロポーズに何らかの影響を与えているのかもしれませんね。
3.今でも男性からのプロポーズが多い
そのためか、日本では未だに男性から女性へプロポーズするというケースが多いです。
古来から現代では、プロポーズのスタイルが大きく変化してきていますが、ジェンダーレスな現代が浸透してきている現代では今後、「プロポーズは男性から女性にするもの」という価値観にも変化が訪れるかもしれません。
今でも、男性にとってプロポーズは「けじめ」と認識される方も多くいらっしゃる中、最近では「プロポーズは思い出」「人生を彩る1ページ」というように、イベントとして意識される方も増えてきています。
日本古来において結婚式は儀式として扱われていましたが、現在では「イベント」として認識される方が多いように、プロポーズもどちらかというと誓いやけじめの形から、思い出やイベントという形に変化してきているのかもしれません。
近年では、見ず知らずの男女が公園などに集まり一斉にプロポーズをするという「集団プロポーズ」なども行われています。みんなでプロポーズすれば喜びも倍になり、嬉しい気持ちを共有しようというのだそうです。
また、サプライズプロポーズというのも流行っています。思い出や記憶に残るよう、驚きと感動を呼ぶ工夫を凝らしたプロポーズを行うというものだそうですが、これもプロポーズがイベント化している大きな特徴ですね。
今回はいろいろな視点から「男性にとってプロポーズとは?」を考えてみました。こう考えてみると、プロポーズの認識は時代とともに変化し、多種多様に、そして自由なものになってきていますね。
プロポーズに持たせる意味合いも、人それぞれの形があっていいように思いますし、現代はそれが許されている時代でもあります。
ぜひ、あなたにとってのプロポーズの意味を考えてみて、自分なりの答えを見つけてみてください。